実家の片付けや蔵の整理をしていると、桐箱に入った掛軸や、包み紙に包まれた色紙、額に入った日本画が出てくることがあります。

広げてみても、署名や印が読めない。

誰が描いたものかも分からない。

「昔、あの先生に描いていただいたものだ」と家族に聞いてはいるものの、本当かどうかは分からない。

古い掛軸や色紙は、査定の現場ではほとんど値段が付きません。

古いことや、著名な作者名が記されていることだけでは、価格には結びつきません。

この記事では、著名作家の作品として売却を考える際の真贋鑑定、費用負担、市中の質屋・買取店による査定の順序をご紹介します。

掛軸が見つかった時にまず考えたいこと

掛軸や色紙が見つかった時には、作者が分からないこともあれば、作者名は家族から伝わっているものの確証がないこともあります。

作者が分からない場合は、署名や印があっても読めないことや、署名自体が見当たらないこともあります。

作者の手がかりがない場合、鑑定先を探すこと自体が難しくなります。

作者名が伝わっている場合も、「祖父が世話になった先生からいただいた」「子供の頃、家に来て描いてくれた」と聞いてはいても、それを裏づけるものが手元にはありません。

本物なのかどうか分からず、かえって扱いに困ることがあります。

処分を決める前に、箱や書付など一緒に残っているものを確認しておきましょう。

掛軸の軸先がプラスチック製または木製の場合、当店の取扱経験では、鑑定費用をかけても売却額に見合わず、値段が付かないものがほとんどです。

軸先は、鑑定に出すかを考える際の一つの目安になります。ただし、その材質だけで真贋を断定することはできません。

著名作家の作品として売却を希望する場合、まず鑑定費用をかけるかどうかを判断する必要があります。

真贋の鑑定は当店では行いません。

作者ごとに定められた鑑定機関に依頼し、真作と認められる鑑定書等が出てから、市中の質屋や買取店で価格を査定する流れです。

質屋・買取店による査定の前に、真贋鑑定が必要

市中の質屋・買取店は、作品の真贋を判断する鑑定機関ではありません。署名や落款を見て店頭で真作と断定することはできません。

作者名や落款、画題、桐箱や箱書き、書付、家に伝わる来歴は、作者や鑑定先を調べる手がかりにはなります。

これらがあるだけで、真作と証明されるわけではありません。

著名作家の作品として査定を受けたい場合は、その作者の鑑定機関の受付条件と費用を確認してください。

  • 鑑定費用は依頼者の負担で、数万円から数十万円かかる場合があります。
  • 真作と認められる保証はなく、費用を売却代金で回収できない場合もあります。
  • 鑑定書等が出た場合でも、作品の状態や需要によって価格が付かないことがあります。

箱や書付などの資料は捨てずに保管してください。

作品を自分で洗浄・修復することは控えてください。

これらは、鑑定に出すかどうかを決める際の手がかりにもなります。

青梅にゆかりのある川合玉堂の作品も、真贋鑑定が先

川合玉堂は、近代日本画を代表する画家の一人です。

晩年の12年間を青梅市御岳で過ごし、奥多摩の自然を題材にした作品も数多く残しました。青梅市の名誉市民であり、現在も御岳には玉堂美術館があります。青梅とゆかりの深い画家として知られています。

そのような土地柄もあり、当店にも「近所でよく見かけた」といった話とともに、川合玉堂の名が伝わる掛軸や色紙が持ち込まれることがあります。

青梅ゆかりの作者という理由だけで、川合玉堂の真作として扱えるわけではありません。

(参考・参照)
・国土交通省関東地方整備局「先人No.6 奥多摩の自然に心をふるわせた日本画壇の巨匠 川合玉堂」PDF
・おうめ観光ガイド「玉堂美術館」

家に伝わる話だけでは、真贋や価値は決められない

家に伝わっている話は、品物の背景を知る大切な手がかりです。

ただし、それだけで作者や真贋を確認することはできません。

真贋を確認するのは所定の鑑定機関です。

川合玉堂の名が伝わる作品であっても、当店が真贋を鑑定することはありません。

依頼者が鑑定費用を負担して鑑定を受け、真作と認められる鑑定書等を取得した場合に、現物の状態なども踏まえて市中で価格査定を受けることになります。

まとめ|鑑定費用をかけるか考えてから

古い掛軸や色紙は、ほとんど値段が付きません。

著名作家の作品として査定を受けるには、作者ごとに定められた鑑定機関による真贋鑑定が先になります。

鑑定費用は依頼者の負担で、数万円から数十万円かかる場合があります。

真作という結果や売却益は保証されません。

鑑定機関の受付条件と費用を調べ、その費用をかけてまで売却を目指すかどうか、まず判断しましょう。

青梅・西多摩ならではの品物について

川合玉堂にまつわる品物や、蔵から見つかる骨董品については、「鑑定歴27年|青梅のにじや質店が選ばれる理由とご利用案内」でもご紹介しています。

鑑定歴27年|青梅のにじや質店が選ばれる理由とご利用案内

大切な品物を預けたり買い取ってもらったりする際、どの店舗を選ぶかは非常に重要な決断です。初めて質屋や買取店を利用する方にとって、お店の雰囲気や鑑定士の信頼性は最も気になるポイントです。 「相場より安く買い叩かれるのではな […]

投稿者プロフィール

代表鑑定士 佐々木 英明
代表鑑定士 佐々木 英明鑑定歴27年の代表鑑定士
東京都青梅市在住

株式会社クリエイティブファクトリー 創業者&代表取締役

【保有資格】
第1級陸上無線技術士
電気主任技術者
電気通信主任技術者

「真空管と質屋をこよなく愛する青梅人」で、質屋初代で質蔵を2つも建てたことがあり、電気系に強く自分で特許出願ができるという特技を持つ。

1991年 株式会社リクルート入社
1994年 都内大手特許事務所にて特許出願を担当
1998年 個人事業主として創業し、真空管の輸入販売を開始
2000年 法人成りにより合資会社ささきに組織変更 資本金110万円
2012年 資本金1000万円に増資
2013年 株式会社クリエイティブファクトリーに組織変更
2014年 総合買取 にじや実店舗オープン
2022年 青梅街道 野上交差点そばに「にじや質店」をオープン

【好きな仕事】
ブランド品・貴金属・時計等の真贋鑑定、質屋、古物商、真空管の輸入販売、音響コンサルティング

【運営サイト】
質屋の「にじや質店」 https://nijiya-7ten.jp
「にじや質店X線ラボ」 https://nijiya-xray.jp
「にじや相続評価」 https://nijiya-souzoku.jp
真空管専門店の「ヴィンテージサウンド」 https://vintagesound.jp.jp

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質預りの方

質屋のご融資は、由緒正しい庶民の金融機関です。

質屋のご融資は、「物を担保として預けることで、誰でもその場でお金を借りることができる。」という古くからある由緒正しい庶民の金融機関です。

審査が必要ありませんので、ご気軽にご利用いただけます。

東京都公安委員会の厳しい審査を経た許可によって営業し、お客様からお預かりした品物は、同公安委員会の耐震・防火基準をクリアした空調完備の質蔵(保管庫)で大切に保存しますので、高級皮革バッグ、毛皮、高級時計でも安心してご利用いただけます。

こんな方はにじやの質預りを
ご利用ください

質預りの
メリット/デメリット

質預りに必要なもの

貴金属、ブランド品、時計等のお品物

18歳以上である事を確認出来る書類
(免許証・マイナンバーカード・パスポート等)

ご利用の流れ

1.ご来店

質預りを希望する商品をお持ちになって、にじや質店にお越しください。
お車でお越しの方は、店舗横に駐車場を6台分ご用意してあります。
※待ち時間のない「預かり査定」もできます。

2.査定

お品物一点一点を、お客様の目の前で丁寧に査定、ご説明致します。
金・ダイヤモンド等の査定にはプロツールも使用。

3.ご融資

査定の金額に納得いただけましたら、その場で現金をお渡しいたします。
ご融資額は査定価格の範囲内で、お客様が決めることができます。
高額な貴重品をお預けした場合でも、必要な額だけをお借りいただけます。
お店からは現金と一緒に、品物の詳細や預かりの期限が書かれた「質札」(シチフダ)をお渡しいたします。

4.返済期間、利息のお支払、借入例

【返済のための最短期間と最長期についてについて】

返済のための最短期間は3カ月で、この3カ月以内に借入元金と利息をお支払いいただければ、お預かりしたお品物をお返しいたします。

つまり、質預かり期間は原則3ヶ月間で、質料(利息)は月計算となります。日割り計算は行っておりません。

ご返済が期限を過ぎてしまいそうな場合、質料(利息)をお支払いいただくと、期間を延長することができます。返済のための最長期間は、基本3カ月に延長期間を加算したものとなります。例えば、延長期間が2か月の場合、同最長期間は、5カ月(3カ月+2か月)となります。なお、最長期間の延長は制限しておりません。

【1年分の利子、手数料、その他の費用を含めた最大年率と利率の明示について】

利息はご融資額に応じて1か月単位で発生し、手数料はかかりません。利息は、月利5%~8%(年利率(APR)は、60%~96%)で、ご融資額が多いほど利息が低くなります。

【該当するすべての費用を含む、お借入れの総費用の代表例について】

【お借入れの例1】
シャネルのバックを質入れして20万円を借りて、1か月後に返済した場合の利息は、月  利7%で1万4千円となります。この場合、借入金と利息を合わせた21万4千円で、質入れしたシャネルのバックを受け戻すことができます。言い換えれば、該当するすべての費用を含む、ローンの総費用は、21万4千円となります。

【お借入れの例2】
ロレックスの時計を質入れして70万円を借りて、1か月後に返済した場合の利息は、月利6%で4万2千円となります。この場合、借入金と利息を合わせた74万2千円で、質入れした時計を受け戻すことができます。言い換えれば、該当するすべての費用を含む、ローンの総費用は、74万2千円となります。

にじや質店の満1か月のお利息はつぎの通りです。

ご融資額 お利息
~5万円8%
~50万円7%
~100万円6%
100万円超5%
※上記新利息は、2023年11月1日以降の契約分に適用されます。

5.品物のご返却

お貸した金額とそれまでの利息をお支払いいただき、品物の返却を致します。
※万一返済の都合がつかなかった時は、そのままにしても元利金の請求はございません。